生理前の肌荒れにもう悩まない!原因と簡単対策【スキンケア&生活習慣】
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生理前の肌荒れにもう悩まない!原因と簡単対策【スキンケア&生活習慣】

美容 2025.02.16

「生理前になると毎月肌の調子が悪くなる…」そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。生理前の肌荒れは、ホルモンバランスの変化が大きく関係しています。肌荒れの原因を知ることで、正しい対策や改善方法が見えてくるでしょう。

この記事では、生理前の肌荒れの原因とスキンケアや対処法を解説します。ホルモンバランスによる肌トラブルを和らげ、ストレスの少ない毎日を目指しましょう。

生理前の肌荒れはホルモンバランスの変化が原因

生理前に肌荒れが起こるのは、ホルモンバランスの変化が大きく影響しています。女性の体は、月経周期に応じてホルモンの分泌量が変動し、それが肌の状態にも影響を与えます。ここでは、ホルモンの種類ごとに肌に与える具体的な影響を詳しく見ていきましょう。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンは、卵巣から分泌される女性ホルモンの一種で「卵胞ホルモン」とも呼ばれます。女性らしい体づくりに深く関わるホルモンであり、子宮内膜を厚くして妊娠しやすい状態を整えるほか、肌や髪の潤いを保ったり、自律神経を安定させたりする働きもあります。

エストロゲンの分泌量は年齢とともに変化し、20代で最も多くなりますが、30代後半から徐々に減少します。

身体への影響

月経期にはエストロゲンの分泌量が減少し、それにともなって肌のバリア機能も低下します。その結果、外部からの刺激に弱くなり、乾燥や赤みなどの肌トラブルが起きやすくなります。

一方、卵胞期にはエストロゲンの分泌が活発になり、肌や髪のコンディションを整える働きが強まります。この時期は肌荒れが起きにくく、肌の調子も良好で、心も比較的安定しやすいといえるでしょう。

黄体期になると再びエストロゲンの分泌が減少し、肌トラブルや心身の不調を感じやすくなる人もいます。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロンは、排卵後に卵巣の黄体から分泌される女性ホルモンで「黄体ホルモン」とも呼ばれます。厚くなった子宮内膜をさらに維持し、受精卵が着床しやすい状態を整えるのがプロゲステロンの役割です。

また、基礎体温を上昇させる働きがあり、排卵後に高温期に入るのはこのホルモンの影響です。

身体への影響

プロゲステロンが多く分泌される黄体期は、心身にさまざまな変化をもたらします。情緒が不安定になったり、イライラしやすくなるほか、むくみや頭痛といった不調を感じることもあります。

肌に対しては、皮脂の分泌を活発にする作用があり、毛穴が詰まりやすくなることでニキビの原因になります。さらに、ストレスが加わると肌のバリア機能が低下し、肌荒れが悪化しやすくなるという悪循環に陥りやすくなります。

生理周期によって肌の状態は変化する

肌の状態は、生理周期によって大きく変化します。これは、ホルモンの分泌量が周期的に変動し、それぞれの時期で肌の働きや性質が異なるためです。

生理周期は大きく分けて、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つの時期があります。それぞれのフェーズで分泌されるホルモンのバランスが異なり、肌にもさまざまな影響を与えます。ここでは、各時期の特徴について詳しく解説します。

月経期

月経期とは生理の期間のことです。エストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下する時期で、肌のバリア機能が弱まりやすくなります。そのため、乾燥や赤み、かゆみなどの敏感な症状が出やすく、外部刺激にも敏感です。

さらに、月経による貧血や冷えにより血行が悪くなり、肌トラブルが起こりやすいため、低刺激・保湿重視のスキンケアを心がけましょう。

卵胞期

卵胞期は、生理終了から排卵までの期間で、エストロゲンの分泌が増加し、肌の調子が安定する時期です。水分保持力が高まり、肌のキメが整いやすく、ツヤやハリも感じやすくなります。

ターンオーバーも活発になるため、美容ケアや新しいスキンケアアイテムの導入に適したタイミングです。

排卵期

排卵期とは、卵子が卵巣から排出される排卵が起こる時期のことです。排卵前に分泌されていたエストロゲンが減少し、プロゲステロンが増え始めることから、ホルモンバランスが変化しやすい時期といえます。そのため、肌の調子も不安定になりやすいです。

皮脂がやや増える一方で、水分とのバランスが崩れやすくなるため、インナードライにも注意が必要です。ストレスや疲れが重なると肌トラブルが起こりやすくなるため、注意しましょう。

黄体期

黄体期とは、排卵後から月経期までの期間のことです。プロゲステロンが多くなり、皮脂分泌が活発になる時期です。その影響で、ニキビや吹き出物、テカリなどのトラブルが起こりやすくなります。血行不良によって肌のくすみやクマが目立ちやすくなることもあります。

また、黄体期の後半には、エストロゲン・プロゲステロンの両方の分泌が低下し「月経前症候群(PMS)」が現れやすくなる時期でもあります。月経前症候群(PMS)とは、月経前に現れる心身の不調のことで、イライラ・憂鬱・腹痛・頭痛などさまざまな症状が現れます。

心と体の不調が出やすいため、意識的に休息をとったり、リラックスできる時間をつくることが大切です。

生理前の肌荒れの症状とメカニズム

生理前に起こる肌荒れには、いくつか特徴的な症状があります。ホルモンバランスの変化により、皮脂分泌や水分保持力、肌のバリア機能に乱れが生じることで、トラブルが現れやすくなるでしょう。

ここでは、生理前の肌荒れの症状について解説します。

ニキビ

プロゲステロンの分泌が増えることで皮脂の分泌量が増え、毛穴が詰まりやすくなります。毛穴が詰まってターンオーバーが滞ると、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こします。

とくに、あご周りにニキビができやすい場合は、ターンオーバーに関わるミネラルが不足している可能性もあるため、食生活の見直しも検討しましょう。

テカリ

ニキビと同様、プロゲステロンの影響で皮脂分泌が増えることで、Tゾーンを中心に顔全体がテカりやすくなります。ファンデーションの崩れやメイクの浮きが気になりやすい時期でもあるため、ベースメイクやスキンケアの見直しもおすすめです。

赤み・敏感肌

生理前はホルモンバランスが急激に変化することで、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になります。普段は気にならないような刺激にも過剰に反応しやすく、スキンケアアイテムがしみたり、赤みが出やすくなることがあります。

この時期は、低刺激なスキンケア製品を使用し、肌をやさしく守ることが大切です。

乾燥肌

生理前にはエストロゲンが減少し、肌が乾燥しやすくなります。皮脂は多くても内側は水分が不足している「インナードライ」状態になりがちで、かゆみや粉ふき、ひび割れといった症状が現れることもあります。

しっかりと保湿を心がけ、肌の水分・油分のバランスを整えるケアが重要です。

生理前の肌荒れ対策①スキンケアでできること

生理前の敏感な肌は、些細な刺激であってもトラブルの原因となります。日常のスキンケアを少し見直すだけでも、肌トラブルの悪化を防げます。以下の4つのポイントを意識して、肌にやさしいケアを心がけましょう。

洗顔はやさしく行う

皮脂の分泌が増える時期でも、ゴシゴシと力を入れて洗うのは逆効果です。洗顔料はしっかり泡立てて、泡を転がすようにやさしく洗いましょう。すすぎは乾燥を防ぐためにも、熱すぎるお湯は避けて、水かぬるま湯を使うのがおすすめです。

しっかりと保湿する

生理前の肌はバリア機能が低下し、水分を保持しにくくなっています。洗顔後はすぐに保湿ケアを行いましょう。

化粧水でたっぷりとうるおいを与え、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐ油分を補います。普段使っている化粧品が刺激になることもあるため、低刺激タイプに切り替えるのもよい方法です。

ムダ毛処理は控える

生理前の肌は炎症を起こしやすく、カミソリや脱毛による刺激に敏感になります。肌トラブルを避けるためにも、ムダ毛処理はできるだけ生理後など、肌の状態が安定しているタイミングで行いましょう。

肌の負担が少ない化粧品を選ぶ

香料やアルコールなど刺激の強い成分を含むスキンケアアイテムやコスメは避けるのが安心です。ファンデーションを選ぶ際は、リキッドやクリームタイプよりも、負担の少ないパウダリータイプがおすすめです。

敏感肌用の化粧品を取り入れるなど、肌へのやさしさを最優先に考えましょう。

生理前の肌荒れ対策②日常生活でできること

肌荒れの予防や改善には、スキンケアだけでなく、体の内側からのケアも欠かせません。以下のポイントを意識して、内側からも肌トラブルを防ぎましょう。

栄養バランスのよい食事を摂る

肌の健康にはビタミンやミネラル、タンパク質が不可欠です。とくに、ビタミンB群・C・亜鉛などは、皮膚の代謝や肌のコントロールに役立ちます。緑黄色野菜や魚、豆類やナッツ類を意識的に取り入れるとよいでしょう。

また、生理前はホルモンバランスの影響で食欲が増したり、脂っこいものや甘いものを食べたくなる傾向があります。これは体が必要な栄養素を欲している可能性があるため、食生活を見直し、必要な栄養素をしっかりと補うことが大切です。

こちらの記事では、鉄分の含有量が多い野菜ランキングを紹介しています。

含有量の多い食材と吸収率アップの方法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

腸内環境を整える

腸内環境が乱れていると、肌荒れや炎症を引き起こします。善玉菌を増やす発酵食品や、腸の働きを助ける食物繊維、オリゴ糖などを積極的に摂取しましょう。便通がよくなると、肌のくすみや吹き出物の改善にもつながります。

睡眠の質を高める

睡眠中には、肌の修復や再生を促す成長ホルモンが分泌されます。そのため、質の高い睡眠をとることが肌荒れ対策に直結します。

就寝前にスマートフォンを見る、カフェインを摂取するなどの習慣は、脳を刺激して眠りの質を下げてしまう原因です。リラックスできる音楽や読書、ストレッチなどで心を落ち着ける時間をつくることが大切です。

ストレスを溜めないようにする

ストレスはホルモンバランスを乱し、肌荒れを悪化させる大きな要因です。自分に合ったストレス解消法を見つけ、心を落ち着かせる習慣を取り入れましょう。

たとえば、ヨガや軽い運動、音楽鑑賞、ハーブティー、アロマなどが効果的です。心がリラックスすると、肌の調子も自然と整いやすくなります。

肌荒れがひどい場合は医師に相談を!

スキンケアや生活習慣を見直しても、生理前の肌荒れが毎月ひどくなる場合は、皮膚科や婦人科の受診を検討しましょう。皮膚科では肌の状態に合わせた塗り薬や内服薬、婦人科ではホルモンバランスを整える低用量ピルなどの処方を受けられる場合があります。

つらい症状をひとりで抱え込まず、早めに専門医に相談することが大切です。

まとめ

生理前の肌荒れは、ホルモンバランスの変化によって起こる自然な現象です。完全に防ぐことはできなくても、自分に合ったスキンケアや生活習慣を取り入れることで、肌トラブルをやわらげ、ストレスなく過ごすことができるでしょう。

毎日を元気に、美しく過ごすためには、肌の外側だけでなく、内側から整える意識も大切です。