サジーコラム
Column
ゆる漢方と、暮らしのはなし part2
栄養 健康 美容 投稿日: │最終更新日:

AUTUMN COLUMN 2026

part2 季節と漢方
季節ごとの取り入れ方
漢方には、季節に合わせた食事や過ごし方、眠り方があります。
こうした日々の工夫は“養生”と呼ばれ、無理なく心と体をととのえる考え方です。
季節ごとの養生を、のぞいてみましょう。
春は、のぼせ・イライラ対策
春は気温の変化とともに、心や体もゆらぎやすい季節。
自律神経の高ぶりを鎮める、青い食材(緑の食材)や酸味のあるものを意識してとりましょう。
山菜などの青い食材は、冬の間にたまったものをすっきりと促し、柑橘類やいちご、梅などの酸味は、心身のバランスを整えるとされています。
早寝早起きを心がけ、体を冷やさないようにしましょう。
のぼせ・イライラに
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
など
※花粉症が気になる方は、冬のうちから玉屏風散(ぎょくへいふうさん)を取り入れるのも一案です。

梅雨は、胃腸を整える
梅雨は湿気が多く、体の中にも水分がたまりやすい季節。
胃腸を整える、黄色い食材や自然な甘みのあるものを意識してとりましょう。
とうもろこしやキビ、芋類などの黄色い食材や、さつまいもやかぼちゃなどのやさしい自然の甘みは、体をいたわる食材として知られています。
適度に体を動かし、汗をかくことも意識しましょう。
湿気が気になるときに
・五苓散(ごれいさん)
・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
など

夏は、暑さ対策
暑さが厳しくなる夏は、体に熱がこもりやすい季節。
体を冷やす、苦みのある食材や赤い食材を意識してとりましょう。
ゴーヤやレタス、モロヘイヤなどの苦みのある食材や、トマトやスイカなどの赤い食材は、夏の体をいたわる食材として知られています。
きゅうりやメロンなどの瓜類も、水分補給に役立ちます。
冷たいものをとりすぎないようにしながら、無理のない生活リズムを心がけましょう。
暑さが気になるときに
・生脈散(しょうみゃくさん)
・清暑益気湯(せいしょえっきとう)
・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
など

秋は、乾燥対策
空気が乾いてくる秋は、肌やのどのうるおいが不足しがちな季節。
うるおいを補う白い食材と、巡りを意識した辛みのある食材をとり入れてみましょう。
梨や大根、豆腐、山芋、白ごまなどの白い食材や、ネギや生姜などの辛みのある食材は、秋の体をいたわる食材として知られています。
体を冷やさないようにしながら、ゆったりとした生活リズムを心がけましょう。
乾燥が気になるときに
・麦門冬湯(ばくもんどうとう)
・滋陰降火湯(じいんこうかとう)
・六味丸(ろくみがん)
など

冬は、寒さ対策
寒さが厳しくなる冬は、体が冷えやすく、内側のバランスもゆらぎがちな季節。
体を温めることを意識しながら、黒い食材やミネラルを含む食材をとり入れてみましょう。
黒豆や黒ごまなどの黒い食材や、アジ・イワシ・イカ・エビ、海苔やわかめなどのミネラルを含む食材、にらや生姜などの体を温める食材は、冬の体をいたわる食材として知られています。
体を冷やさないようにしながら、冬は朝も無理をせず、ゆっくり体を休めることを心がけてみましょう。特に腰まわりは、冷えやすい部分。カイロなどで温めるのも、ひとつの方法です。
冷えが気になるとき
・人参湯(にんじんとう)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
・真武湯(しんぶとう)
など

季節の変化に寄り添いながら、
無理のない養生を心がけてみましょう。
教えてくれた人
漢方・薬膳検定、薬膳コーディネーター、中国漢方ライフアドバイザー
田中 彩 さん
